新年あけましておめでとうございます。去年は公認心理師試験など、心理職にとって大きな変化のある一年でしたね。新設した資格に恥じぬよう共に研鑽していきましょう。

本サイトにおける、事例問題の見方に関してはこちらをどうぞ。

それではさっそく事例を見ていきましょう。

午前 問66

*赤色の選択肢が正答です。

55 歳の男性。肺癌の終末期で緩和ケアを受けている。家族によれ ば、最近苛立ちやすく、性格が変わったという。夜間はあまり眠らず、昼間に眠っていることが多い。この患者の状態を評価する項目として、最も優先すべきものをつ選 べ。

1、幻覚
2、不安
3、意欲低下
4、見当識障害
5、抑うつ気分

引用:公認心理師試験 午前問題

考察

岩国が間違えた問題です。注意して考察を読んでください。

非常に迷った問題です。せん妄か、認知症かはたまた薬物による影響かを鑑別しなければならない問題かなと感じていました。認知症にしては55歳と若く、疑うなら若年性アルツハイマーですが、それっぽい情報は出てきていません。薬物に関しては正直なところ知識不足で、緩和ケアでどのような薬を使ってどのような副作用が出るのかわかりませんでした。

ちょっと消去法的に「おそらくはせん妄だろうな」とあたりをつけました。しかし、問題はせん妄だからといって何に気を付ければよいのかよく分からないということです。

不安と意欲低下は、なんとなく「せん妄や認知症に特徴的である」という感じはしなかったので除外しました。そうなると幻覚、抑うつ気分、見当識障害ですが、悩んでも答えが出なかったので、抑うつ気分に丸をしました。

詳しい解説は公認心理師・臨床心理士の勉強会さんにお任せします(笑)

ただ、「おそらくせん妄を問うているんだろうな」というあたりを付けられないとスタートラインにも立てなかったと思います。私の場合は、せん妄までは言ったけれども「だからどうなんだ」というところが不勉強だったと思います。

言い訳をするならば、思春期の臨床をメインとしていて、せん妄がどのような状態なのかを具体的にイメージすることができなかったというところは至らぬ点だったと思います。ただ、そのような状態に遭遇していることはあるけれども「これがせん妄だ」と紐づいていなかったのでしょうね。

もし、心理士の勉強をしている方がいるのならば、「実習は非常に大切」ということを言っておきたいと思います。幸いにも公認心理師の養成課程はすべての領域に行くことができます。わからないことは恥ずかしがらずに「わからない」と言ってみましょう。もし、私も病院での実習中に「今日、〇〇さん様子おかしかったじゃないですか、あれ何でですかね」と聞ければ「ああ、あれはせん妄だよ」という会話もできたかもしれません。

「もしかして!?」と思って、youtubeでせん妄について検索したらよい教材が出てきました。この教材の中で看護師さんが一貫して確認しているのは見当識についてですね。やはり、特徴的な症状は幻覚、見当識障害のようなので、少なくともこの二つに絞れないというのはちょっと不勉強だったかもしれませんね。

あれ?いつもと様子が違う」せん妄とは?ーyoutubeー

最後まで読んでいただきありがとうございました。ツイッターでもブログでも感想やご意見を聞かせていただければと思います。