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ゲシュタルト心理学(ゲシタルト心理学)

ブント(W.Wundt)やティッチナー(E.B.Tichener)は、「心は要素に分解できるぜ!」と主張した構成主義心理学の立場をとっていました。この時代は、構成主義心理学と機能主義心理学という二つの立場があったのですが、時代は「行動主義心理学」「ゲシュタルト心理学」「精神分析」の三つの学派にとって代わられるようになります。

ゲシュタルト心理学は1912年頃にドイツで出現しました。提唱の主な人物は「ウェルトハイマー(Max Wertheimer)」と「コフカ(kurt Koffka)」そして「ケーラー(W.Kohler)」です。

ゲシュタルト心理学は現在の認知心理学に大きく貢献しています。そのことからもわかるように、精神疾患や心理療法を扱ったものではありません。その興味関心の大きなところは「知覚」でした。

図と地

ゲシュタルト心理学の代表的な考え方の一つに図と地があります。
ルビンの壺という絵は、多くの人は見たことがあるのではないでしょうか。人が向き合っているようにも見えるし、壺が置いてあるようにも見える絵です。あれは、「白を図、黒を地」としてみると壺として浮かび上がり、「黒を図、白を地」としてみると顔として浮かびあがるというものです。

「知覚には主役と背景がいるよ」というお話ですね。

これは何も視覚に限ったことではありません。例えば雑音の中でお話をするとき、相手の話し声を「図」、雑音を「地」として知覚していることになります。

味覚にも「酸っぱい!!!」と思っても実際は酸味以外のいろいろな味も感じていることでしょう。

群化

物体がどのように集まったら一つのまとまりとして知覚されるかという研究です。ヴェルトハイマーさんはこのことについて詳しく研究していて「プレグナンツの法則」というのを提唱しています。

詳しくは説明しませんが、「近くにいれば一つのまとまりに見える」「同じような形・色・大きさなら一つのまとまりに見える」「括弧は二つで一つのまとまりに見える」「線っぽいものはつながっているように感じる」「良い形(円など)は良い形のまま見える」などです。たいそうな名前はついていますが、そこまで難しい法則ではありません。

代表的なものを二つ取り上げましたが、ほかにも運動知覚など様々な分野でゲシュタルト心理学は活躍しています。

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