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午後 問154

70 歳の男性 A。A は、もともと穏やかな性格であったが、2年くらい前から非常に短気になり、気に入らないことがあると怒鳴り散らすようになった。天気が悪くても日課の散歩は毎日欠かさず、いつも同じコースを歩くようになった。また、散歩中に信号を無視することも多くなり、危険であるため制止すると興奮するようになった。

A に認められている症状として、正しいものをつ選べ。

1、強迫行為
2、常同行動
3、離人症状
4、見当識障害
5、抑制の欠如

引用:公認心理師試験 午後問題

考察

認知症っぽいですね。

基本的にはあまり迷う問題でもなかったかなと感じています。選択肢を一つずつ見ていき、除外していくことで正答にたどり着くことができます。アルツハイマー型認知症の典型症状に常同行動と脱抑制がありますので、それを知っていればすぐに回答もできたかと思われます。

それでは、一つずつ見ていきましょう。

1、強迫行動
強迫観念もなく、それに付随する不安ももちろんありません。「日課の散歩を欠かさず」という表記がありますが、何かの不安を打ち消すための行為というよりは、不自然に繰り返してしまうという方がしっくりきます。

2、常同行動
雨が降っても同じコースを散歩するという表記から不自然に繰り返される行為と言えるでしょう。よって該当します。

3、離人症状
離人症状があるかどうかはこの記述だけではわかりません。あるかどうかわからないものを選択する理由もないでしょう。

4、見当識障害
見当識は保たれているような気はしますが、詳細についてはわかりませんね。これも3と同じでわからないものを選択する理由もないでしょう。

5、抑制の欠如
すぐ切れる、信号無視をするなどの行為がみられるので、脱抑制的になっているといえるでしょう。よって該当します。

以上から、2と5が正答になります。

そこまで困難な問題でもなかったでしょう。

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