本サイトにおける、事例問題の見方に関してはこちらをどうぞ。

午後 問153

28 歳の女性 A、会社員。A は、3か月前に夜遅く一人で歩いていたところ、強制性交等罪(強姦)の被害に遭った。その後、気がつくと事件のことを考えており、いらいらしてささいなことで怒るようになった。仕事にも集中できずミスが目立つようになり、上司から心配されるまでになった。「自分はどうして事件に巻き込まれたのか。こんな私だから事件に遭ったのだろう。後ろから足音が聞こえてくると怖くなる。上司も私を襲ってくるかもしれない」と思うようになった。
A に認められていない症状として、正しいものをつ選べ。

1、侵入症状
2、回避症状
3、覚醒度と反応性の変化
5、認知と気分の陰性変化

引用:公認心理師試験 午後問題

考察

心的外傷に関する問題です。問題的には消去法で考えていくのが良い問題だと思います。

PTSDは3大症状というものがあるそうです。(というように習ったのですが、書籍によっては症状がいろいろ書いてありますね)
私が習ったものは1、覚醒亢進 2、回避 3、再体験というものでした。覚醒亢進は、生理的反応が高まったり感情的に興奮するようなイメージでしょうか。回避は事件に関連するようなものを避けること。事件が起きた場所と似たような場所を避けたり、事件が起きた状況と似た状況を避けることですね。再体験は、フラッシュバックも含まれます。悪夢やフラッシュバックなどで事件のことを繰り返し思い出してしまう様子です。

さて、おさらいが終わったところで問題を見ていきましょう。

侵入症状は再体験のことですね。「気が付くと事件のことを考えており」という記述があることから、事件のことを繰り返し思い出していることがうかがえます。よって問題文から侵入症状は読み取れます。

次に回避ですが、これに関してはそれっぽい記述はありません。

覚醒度と反応性の変化は、「イライラして些細なことで怒るようになった」という記述から読み取ることができますね。

認知と気分の陰性変化も「上司が襲ってくるかもしれない」などの記述から読み取れます。

よってこの問題の正答は2番の回避ということになります。

最近ツイッターで知ったのですが、欧米ではこのようなクライエントに対して「あなたの判断はすべて最善でした」という声かけを行うようですね。「あなたは何も悪くない」というよりも私的には好みでした。次回からこのような言い回しを使おうかなと思っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。ツイッター(@iwakunily)でもブログでも感想やご意見を聞かせていただければと思います。