町田総合高校で、教員が生徒に対して暴力をふるった事件が2019年1月現在話題になっています。
自分も教育分野に身を置く人間としてこの問題を考える必要があると思っています。

そして、ブログという媒体を持っているので考えを発信して多くの人の意見を取り入れられたらと思っています。

事件の概要

ネット上の情報を拾っただけなので、事実とは異なる部分があると思います。そのことを加味しながら経過を読んでいただければと思います。

授業中にピアスを外すように指導された生徒が、指導に従わなかった。
どのような流れかわからないが、生徒と教員が廊下で話すことになった。
ここから動画が撮影される。
生徒は教員のことをとても汚い言葉で罵る。我慢しかねた教員が生徒をなぐり、その後地面に伏せた生徒を掴みゆする。
ほかの生徒が間に入って、止める。
動画はここでおしまい。

ネット上の反応など

ネット上では様々な意見が飛び交い、意見がかなり分かれるということもあり議論が紛糾しています。

「生徒はあれだけ煽ったので、殴られて当たり前。むしろ、煽って殴られるということが分かってよかったのでは?」
という教員を擁護する系の意見と
「いや、法律で体罰は禁止といわれているのだから、殴った時点で教員がよくない」
という暴力はいけないよ派の意見で分かれています。

私は、後者の「暴力いけないよ派」として主張しています。

岩国はどのように考えているのか

基本的には「教員が暴力をふるうことなどありえない」という立場です。なぜならば、学校という現場において教員は「指導」という、ある意味権力的なものを持っています。なぜ、「権力的」だと思うかというと、教員が指導を求めた場合、そこに任意性はありません。もちろん、拒否することも可能ですが、その場合は原則的に学校で生活することはできません。学校という場所で学ぶということは暗に「教員の指導は断れない」というニュアンスがあります。教科指導を正当な理由なくさぼれませんし、生徒指導も正当な理由なく受けないことはできません。ただし、指導の方法や結果に対して不満を述べることは保証されていますので、おかしいと思うことはしっかり言っていくほうが良いです。これだけ強力な「指導」という権限が与えられているからこそ、法律で「暴力はいけない」と明記されているのです。指導拒否できないのにそれが暴力とか最悪じゃないですか。もはや虐待ですよ。

「だったらあれだけ煽られたらどうするんだ」という疑問をよくいただきます。

これはとても簡単な話で、普通に指導すればいいだけのことです。
「あなたは今冷静に話せない状態だから職員室に行きなさい」と言って、従わないなら生徒に別の先生を呼んできてもらってもよいですし、休み時間なら自分が職員室に戻って他の教員と連携をとればよいだけの話です。

とても簡単な話なんです。

ちなみに、このように煽ってくる生徒がいつもどんな時も、ダメダメでどうしようもない人かというとそんなことはありません。いい時もあります。当然悪い時もあります。思春期ですからいろいろな価値観で揺れ動いていることも考えられます。だから教員は丁寧に話を重ね、本人も納得したうえで指導を行っていく必要があるのです。色々な生徒がいて一概には言えませんが、中には話して指導が腑に落ちる生徒もいます。その努力をしないで暴力に訴えるということはあってはならないのです。

ネット上では「困難校はこんなやつばっかりいるのか、くわばらくわばら」という意見もよく耳にします。これは困難校だからではありません。人に悪意を向けることは誰だってあるのです。それは私たち大人も、高校生も小学生もみんなあります。ただ、表現の仕方がストレートだったりするとこのような直球の悪意になるだけです。皆さんの周りにも自分に悪意を向けてくる人はいませんか?「勉強できる」高校でも、表現は違ってもこのくらい大きな悪意を向けてくることは必ずあると思います。「勉強ができる」ならその知恵を使ってスマートにやるだけにすぎません。

生徒本人も今回の出来事を見つめなおして考えてほしいですし、暴力をふるってしまった先生も振り返って今後の指導に活かしていくことを切に望みます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。ツイッター(@iwakunily)でもブログでも感想やご意見を聞かせていただければと思います。