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それではさっそく事例を見ていきましょう。

午前 問70

*赤色の選択肢が正答です。

42 歳の女性 A。A は中学年生の息子Bの不登校について相談するために、スクールカウンセラーを訪ねた。中学年生のときの欠席は年日程度で部活動もしていたが、中学年生の5月の連休過ぎから休みがちとなり、1か月以上欠席が続いている。B は休みがちになってから家での会話も少なく、部屋にこもりがちで表情は乏しいが、食事や睡眠はとれている様子である。学校に行けない理由をAがBに聞くと、うるさがり言い争いになる。担任教師が B に電話を掛けてきても出ようとせず、Aは「どう対応していいか全く分かりません」と話した。スクールカウンセラーの対応として、まず行うべきものをつ選べ。

1、教育支援センターの利用を強く勧める。
2、 「お宅に伺って B 君と話してみましょう」と提案する。
3、Aの苦労をねぎらった上で、B の現在の様子を詳しく聴く。
4、A のこれまでの子育てに問題があるのではないかと指摘し、A に改 善策を考えさせる。
5、「思春期にはよくあることですから、そのうちに学校に行くようにな りますよ」と励ます。
引用:公認心理師試験 午前問題

考察

不登校支援において、その要因を考えることはかなり重要なことかなと思っています。様々な要因が複雑に絡み合って、不登校という現象が表出してくると思うのですが、中にはクリティカルな要因もあって「これがあったら慎重に行動しなければならないだろう」というものがいくつかあります。

ずいぶん昔、医療の世界では外因・内因・心理環境因という概念が流行っていていました。精神症状があらわれたときに、その原因をこの三つに分類するのです。外因とは、その名の通り外部から脳に力が加わって症状が出る場合、脳挫傷とか脳卒中とかですね。内因とは、脳の機能的な問題、それこそ統合失調症とかの病理的な要因です。心理環境因はストレス等環境や心理的な要因です。基本的には外因から除外していくと考えられています。

私は、「この考え方は不登校を考えるのにいいなー」と思いよく利用しています。不登校における外因とは、いじめや虐待など外からの圧力の要因、内因は発達障害や病気などの内的な要因、心理環境因は、学習や友人関係などの要因です。基本的には外因から存在するかどうかを調べていきます。特に、外因と一部の内因はクリティカルな要因です。場合によっては学校を一時お休みした方が良いケースです。外部機関に投げるにしても、このあたりのアセスメントはした方が良いでしょう。

正直、与えられた情報だけでは全然判断することができません。なので、まずはよく話を聞くというのが適切だと思います。教相にリファーするにしても、こんだけ何もわかってない状態でリファーしたら、少し無責任と言わざるを得ないでしょう。

本人は学級担任とも連絡を取らない状態です。学校対して強い不信感があってもおかしくはないと思いますので、いきなり訪問するのもいかがなものかという感じはします。4,5に関してはもはや問題外ですので説明は省きます。

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